2025年10月31日、米国証券取引委員会(SEC)の承認を受けたビットコイン現物ETFへの資金流入が過去最高を記録しました。
大手資産運用会社ブラックロックが運用するiSharesビットコイントラスト(IBIT)は、単日で8億5000万ドル以上の純流入を記録し、運用資産総額(AUM)は350億ドルを突破しました。これは、機関投資家の間でビットコインを従来の資産ポートフォリオに組み込む動きが加速していることを示しています。
フィデリティのビットコインETF(FBTC)も同様に強い需要を示し、5億ドル以上の資金流入がありました。アナリストは、これらのETFが提供する規制された投資手段が、機関投資家にとって魅力的な選択肢となっていると指摘しています。
ビットコイン価格は現在、68,500ドル付近で取引されており、年初来で約45%上昇しています。市場関係者は、ETFへの継続的な資金流入が価格の上昇圧力となり、今後数ヶ月で史上最高値の更新が期待されると予測しています。
暗号資産アナリストのジェームズ・セイファート氏は「機関投資家の参入は暗号資産市場の成熟を象徴しており、今後も伝統的金融機関からの関心が高まることが予想される」とコメントしています。