米証券取引委員会(SEC)に承認されたビットコイン現物ETFへの資金流入が、2025年11月5日時点で過去最高額を更新したことが明らかになった。Bloomberg ETFアナリストによると、主要なビットコインETF全体での純資金流入額は単日で12億ドルを超え、機関投資家の暗号通貨市場への関心の高まりを示している。
特に、BlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)とFidelityのWise Origin Bitcoin Fund(FBTC)が大きな資金流入を記録。これらのETFは、伝統的な金融機関が提供する信頼性と規制の枠組みの中でビットコインへの投資を可能にし、多くの機関投資家にとって参入障壁を大幅に下げた形となっている。
アナリストは、この資金流入の背景には、2024年後半からの米国の金融政策の変化と、ビットコインの半減期後の価格上昇期待があると分析している。また、年金基金や保険会社など、これまで暗号通貨投資に慎重だった大口投資家も、ETFという形式を通じてポートフォリオの一部としてビットコインを組み入れ始めている。
市場関係者は、この傾向が今後も継続する可能性が高く、ビットコイン価格のさらなる上昇を支える重要な要因になると予測している。ただし、短期的なボラティリティには依然として注意が必要だとの声も上がっている。